《全日本マスターズ 優勝》
9月21日〜23日まで京都市 たけびしスタジアム京都にて開催された全日本マスターズ陸上競技選手権2024京都大会にてM45クラス 400mで優勝しました。
400mは最終日に行われ、3組タイムレースでの決勝。
私は第3組。1組目、2組目の結果を見て走ることになりました。
当日は晴れではあったものの、前半250m付近までずっと強い向かい風が吹き続けるコンディション。
先に行われた別クラスの結果を見ると軒並み自己ベストから1秒ほど遅い結果が出ており、かなり風の影響があることが予想されました。
1組目には昨年のチャンピオンが走り、力通り1着でゴール。タイムは54.60。
2組目は今季ランキング1位の選手が走り、独走で1着。タイムは54.18。
両者とも各組で力を見せつけていましたが、自己ベストより大幅に記録を落としていました。
3組目のスタートを前に、普段通りのタイムで走れば勝てるのはわかっていました。しかし、これだけの人たちが記録を落としていることを考えると、かなり風の影響があることご予想され、自分の走りがとこまで風に妨げられるのかはわかりませんでした。
そういう状況ではありましたが、不思議と優勝を意識することはなくスタートラインに立てていました。
それは3組に同じ福井マスターズ所属の選手がおり、その選手に勝つことによりフォーカスをあてていたからです。その選手は長年、同年代の福井マスターズを引っ張ってきた選手で、400mの福井マスターズ記録保持者でもあり、かつ同じリレーメンバーでもありました。昨年まで私が保持していた福井マスターズ記録を、今年彼が更新したこともあり、記録を奪回し勝負にも勝ちたいと思っていました。
私は5レーン、彼は7レーンだったため、彼を見ながらレースを進めることとなりました。
前半は予想どおり風が強く、気を抜くと一気に減速しそうな感覚でした。しかしレース前に建てた私のプランは「後半勝負」。しかもラスト100mでスパートをかけようと思っていました。前半は離れすぎずに、付いていって、スパートのタイミングを焦らず、しっかり力を溜めてラスト100mで風が強い追風に変わるタイミングで、一気に勝負をかけるというものでした。
ポイントのラスト100m。
この時点で1〜2m差をつけられていましたが、予定どおりラスト100mで風が強い追風に変り、そのタイミングで一気にスパート。残り60mで追いつき、50mのところでかわし、そのままゴールに飛び込みました。
記録は53.84。
前2組の記録を上回ったため、優勝したことを確信し自然とガッツポーズが出ていました。驚きと喜びで感情はぐちゃぐちゃでしたが、長年夢見た最高の瞬間でした。
福井マスターズの彼は組で2着、全体で3位となり、福井県勢がスプリント種目で表彰台の二つを占めることとなりました。レース後、彼とは握手をかわし、お互い健闘を讃え合いました。
試合から2週間ほど経ち、たくさんの方からお祝いの言葉をいただき、少しずつ優勝の実感は湧いてきましたが、まだ心の底からは実感できていません。
しかしながら、自分の中の何かのスイッチが入った感覚があり、感覚的ではありますが様々なことをポジティブに捉えることができているような気がします。
何か不思議な感覚です。
今回の大会では、400mの他、専門としている400mH、そして福井県チームとして4×100mRにも出場しました。
400mHは福井マスターズ新記録を樹立しましたが、優勝には届かず2位に。リレーはバトンを落としてしまい3位に終わりました。
総合的にみれば、やり遂げたこととやり残したことが半分ずつの大会となりました。
今回の大会に向けて、また大会期間中にもたくさんの方々から応援をいただきました。その声がどんなに心強かったか。間違いなく背中を後押ししてくれました。
ありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
来年は福岡大会。
今回、優勝できなかった2種目でも来年は優勝を狙います。
そして2年後は、韓国大邱での世界マスターズ。そこでのメダル獲得を目指し、これからも日々精進していきます。
パーソナルトレーニングジム body smile
二瓶秀和
問屋本店 福井県福井市問屋町2-8 2F