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2024.03.01 ブログ

能登半島地震から2ヶ月〜珠洲市の現状〜

能登半島地震から2ヶ月〜珠洲市の現状〜

先日、能登半島地震で被災された方々が避難する珠洲市 宝立小中学校を訪問した。


これは、プロ野球28会、地域活性化プロジェクト縁GIN 炊き出し隊の方と協働のプロジェクト。

日本トレーニング指導者協会(JATI)の一員として今回は参加。JATIとしては、私が初の現地入りとなった。目的は避難所での運動指導。




当日は志賀町にある縁GINのボランティア拠点にて、キッチンカー部隊と合流。朝7:30の集合と言うとこともあり、福井を5時前に出発。朝早かったため流石に道はガラガラでスムーズに到着。




その後、8:30に志賀町を出発。キッチンカーに続く形で自ら運転し、珠洲市へ向かった。



能越自動車道はまだ一部復旧しておらず、下道で七尾市、穴水町、能登町を経由し珠洲市へ。




その日は快晴。右手に見える七尾湾は水面が照らされ大災害があったとは思えないくらい穏やかな景色が広がっていた。



しかし、珠洲市に近づくにつれ、ブルーシートで覆われた家が増えていき、七尾市に入ると倒壊した家々を目にすることになった。



その中でもよく見ると、半壊・倒壊した家から数百メートルしか離れていないにも関わらず被害を受けていない家が建っている場所がある。僅かな距離ではあるが地震の震動の伝わりの違いなのか被害の大きさに違いがあることがわかる。



珠洲市に入ると、晴れ間はなくなり、小雨が降り出した。


目的地に近づき、私は声を失った。



宝立小中学校がある珠洲市宝立町鵜飼地区は地震と津波により壊滅的な被害を受けた場所。

私が通過してきた町とは明らかに異なって、見渡せる範囲の家屋は全て倒壊もしくは半壊している。メインの通りを抜け、脇道に目をやっても同じ光景が広がっている。

どこから手をつけていいのかわからないくらい被害は広範囲に及んでいた。




そういた景色を目の当たりにしながら、私は避難所である宝立小中学校に到着した。




そこで避難所の本部の方とお話をさせていただいた。

目的は運動指導であったが、実際は我々の本部にも現地の情報がほとんど入ってきておらず、現地のニーズ調査に主眼をおいた情報収集がメインの仕事だった。

避難所の本部の方々から現在の避難所での運動実施状況、避難所の方々が求められていることなどを伺ってきた。




避難所は学校ではあるが、すでに子供たちの授業は別棟で始まっており、体育館は使用できない。生活スペースを含め場所が限られているため、みんなで集まって運動することは難しい。現在はラジオ体操を放送で流し、居住されているスペースで各自運動を行っているということだった。




現地の貴重な情報をいただくことができた。

この内容を基に、避難所の代表と話し合いながら、運動指導を進めていくことになった。




進めていくにあたって注意しなければならないことは、この運動指導が我々の善意の押し付けになってはならないし、避難所の方々に必要と判断いただけるものでなければならない。そのためにも今回現地に赴いて声を聞けたことは意味があったと思う。




この町の状況を目にし、我々ができることはほんの少しかもしれないが、必要とされる限りはできることをしたいと思う。




一日も早い復興を心よりお祈り致します。




パーソナルトレーニングジム body smile

二瓶秀和

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