基礎体力つくり指導者講習会　講師をつとめて

11月26日土曜日、福井県運動公園サブアリーナにて、令和4年度基礎体力つくり指導者講習会の講師を務めさせていただきました。

大学の陸上競技部の大先輩が運動公園事務所　指導普及課の課長をされており、そのご縁もあってこの度貴重な機会を頂戴致しました。

対象者は、福井県の小学校、中学校、高校の運動部の指導者の方から地域のスポーツ教室の指導者、各種スポーツ団体の方々まで幅広く、40名弱の方々にご参加頂きました。

テーマは「運動時の怪我予防のためのコアエクササイズ＆パフォーマンスアップのための股関節トレーニング」

福井県から今回の講習会の依頼をいただいた際、このテーマに決まるまで、どういったテーマにしようかかなり悩みました。

講習会の対象者は指導者ですが、その方々の先には日頃教えている選手、生徒やクライアントがいます。その選手が、一体何に悩んでいるだろうかと考えました。

そこで行き着いたものが「怪我」です。

怪我は、選手からたくさんのものを奪います。練習ができなくなる、試合に出れなくなる、そしてこれまで積み上げたトレーニングを振り出しに戻してしまう…。そこまで言うと少し大袈裟かもしれませんが、怪我によっては振り出しどころか選手生命を絶たれてしまうこともあります。

自分も学生時代、大きな怪我に悩まされました。しかも、自分が短距離チームのキャプテンの立場にあった時にです。冬季練習も終わりに近づき、もうすぐシーズンインという3月の終わりでした。

怪我が癒えても直ぐに思うように走れる訳ではなく、再発の恐怖と戦いながらまた一から積み上げて行く。本当に辛い日々でした。

怪我復帰第一戦目は緊張と不安で酷い頭痛を起こし、再発の恐怖と戦いながらとてつもないプレッシャーを感じて走ったことを今でも鮮明に覚えています。

勝つためには追い込んだ練習が必要です。そして、そこに怪我は常に隣り合わせです。

しかし、怪我のリスクを減らす術を知っていれば避けれるものもあります。

怪我のリスクをゼロにはできなくても、少しでも減らすことができるならと、今回のテーマ「運動時の怪我予防のためのコアエクササイズ＆パフォーマンスアップのための股関節トレーニング」に行き着きました。

講習会では腰痛を引き起こしやすい姿勢や、それを改善する方法、また姿勢改善による副産物、さらにパフォーマンスアップにつながるトレーニング方法を紹介させていただきました。

久々にたくさんの人の前で話したため、最初は緊張しましたが、実技を多めに入れ込みながら受講者の方々と一緒に汗を流しながら行ったことで、生の声も聞きながら進めていくことができました。

何人かの受講者の方々からは実際に怪我で苦しんでいる選手の話も伺うことができ、このテーマにして良かったと改めて思いました。

今回の講習会でお話しさせていただいたことが、少しでも指導者の皆さんの日頃の指導の一助になったのであれば、幸いです。またその先にいる選手の皆さんの怪我の予防に繋がるのであれば、こんなに嬉しいことはありません。

この度、貴重な機会をくださった福井県運動公園事務所指導普及課の皆様には心より感謝しております。

またご参加頂いた皆様、誠に有難うございました。

パーソナルトレーニングジム　body smile

二瓶秀和

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